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パンがなければケーキを作ればいい
マリー・アントワネットが言ったとされている「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」という言葉がある。
その言葉を元にした造語で、自分で自分に対してよく言っている言葉がある。
「パンがなければケーキを作ればいい」
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パンがなければケーキを食べればいいじゃない
ところで「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」という言葉には諸説ある。
まず、実際の言葉は「Qu’ils mangent de la brioche!(ブリオッシュを食べればいいじゃない)」でこれを日本語ではケーキと訳した。パンがないならケーキをというとショートケーキをイメージしてしまい、パンも食べれない庶民には全く手の届かないものを提示していてものすごく意地悪な感じがするが、ブリオッシュというのはお菓子のようなものだ。
そして、ブリオッシュはパンより安い二等小麦を使ったお菓子なので「貧乏人は麦を食え」という解釈は間違っていて、実際には「高いものが食べられないのなら安いものを」という意味で使ったという説がある。しかし、確かに小麦は安いものを使うが、バターと卵を使っていて十分に贅沢品なので間違っているという説が間違っているとも言われている。
そしてそもそも。マリー・アントワネットが言ったという証拠はなく、「たいへんに身分の高い女性」が言ったという記録らしい。
歴史ってよくわからない。
ないなら自分で作ればいい
まぁ、専門家にも明白にはわからない歴史の真実はここではどうでもいい。
その言葉に対して思ったことがある。
数百年前のヨーロッパのことは知らないが、今の日本ならばパンがなければケーキを作ればいいじゃないだろうか。
パンを買えないのに、ケーキを作る材料を買えるのかと言われればもちろん買えない。しかし、パンを買うことは受け身の消費でケーキを買うことは贅沢な受け身の消費なのに対して、ケーキを作ることは主体的で投資で開拓になる。
今の時代、インターネットで簡単に知識が手に入る。出資を受けてお金も手に入るし、人とのコミュニケーションも取りやすいから自分で仕切って人の力を借りることも出来る。昔だったら、パンも買えないほど貧乏でどうしようもないのは国のせいだ!と叫びながら餓死していくしかなかったかもしれない。けれど今なら、1円もお金がなくても、ケーキを作る方法や売る方法を知らべ、クラウドファンティングでも何でもお金をかき集め、自分で出来ないことはネットで人を探してきて力を借りることができる。
そこまで大規模でなくても良い。例えば小学生でまだ自分でお金を持たせて貰えていない女の子は、自分でパンも買えない。しかし、パン、いや、ケーキを食べたい。お母さんは厳しい人で、誕生日でもクリスマスでもないのにケーキを買ってくれない。どうしようか考えた。そうだ!明日は母のだ!家にある料理の本からケーキの作り方を見つけて、お父さんに明日お母さんのためにケーキを作りたいことを説得し、1500円をもらって1200円で材料を買い、ケーキを作った。結果、家族みんなでケーキを食べて、お母さんが喜んでくれて、300円も手に入る。
例えなので現実的かどうかは置いといて、とにかく得たいものがあれば自分で作ってしまえばいい。パンがなければパンではなくケーキを作るのがみそで、パンケーキでもカップケーキでも良い。類似したものを含めば選択肢が増える。知識なんてネットに転がっていて、お金を集める手段もあって、人に依頼もしやすい。もちろん勉強して自力で作れるようになるのも楽しい。手に入らない望みを誰かや社会のせいにして嘆いても意味がない。今の自分には手に入れる資格のないことを認めてスキルアップして成長すればいい。
パンを手に入れるという受け身はその時だけの満足で終わるけれど、ケーキを作る側になれば継続的にケーキが手に入るし、そのケーキで儲かる。
時間がない、お金がないという人がいるけれど、受け身で嘆くだけだからないのであって、作ればいい。時間がないなら日常の作業効率をアップする手段を作れば時間が増えるし、お金がないならお金を生む仕事を自分で作っちゃえばお金が増える。それが出来ないなら他の方法を考えてそれを作るか、もしくはどうしたら出来るようになるか考えて実力を付ければいい。
受け身の利益はなかなか手に入らない。手に入っても現在で終わる。しかし、主体的に作った利益は未来へ続いていき大きくなっていく。
だから不満も不足も自分で作ることで満たそうとするように、自分で自分に言う。
「パンがなければケーキを作ればいい」